人生大学メールマガジン 第3号

2月も中旬が過ぎ 残り少なくなりました。今年は 例年になく寒い日が続き部屋の中でパソコンと向き合う仕事が多い毎日です。4月からの 人生大学の開校にあたり、メイン講座の内容を煮詰めているのですがそのテキストの内容と見出しを煮詰めましたので、紹介します。

テーマ:100年時代の人生メソッド

~生き方のイノベーションで豊かな人生の収穫を実現しよう

  1. 人生 100年時代の到来は 長寿人生を生き抜く力を必要とする
  2. 長寿がもたらす恩恵をどのように享受するか
  3. 豊かな人生の収穫を実現するシナリオ作りの方法
  4. 仏教の学びが真の幸福を実現する
  5. 日本の未来は熟年者が頑張ることによって明るくなる

テーマ1の解説

長寿人生を生き抜く力を考えるにあたり前提として以下の4点の認識が不可欠です。

  1. これからの時代はあるゆる面において地球規模での変化が常に起るということ、
  2. コロナパンデミックが社会の慣習を変えつつあること、
  3. 少子高齢化で日本の地域社会は活力がだんだんなくなっていること、
  4. これからの社会はロールモデルのない時代であり、自分自身でそのモデルを作ることが必要ということ。

あるゆる面において地球規模での変化が常に起るということについては、ある程度感覚的に理解していることですが、特に私たちの生活との関係で重視すべきことは、地球温暖化、経済成長と SDGsをめぐる動き、景気変動、格差問題などです。

地球温暖化については20世紀後半以降、自然の原因によるよりも人為的原因によって温暖化が引き起
こされており、特に温室効果ガスが主な原因となっています。

気候変動に関する政府間パネルの報告書によれば、21世紀末の気温は20世紀の平均気温に比べ最大で
4.8℃も上がる可能性があり海の海面水位は最大で0.82m上昇する可能性があるといいます。

気温の上昇によって極端に暑い日が増加したり、大雨の頻度が増加したりする可能性が高まります。人
間への影響も強まり、多くの生物が環境変化について行くことができず減少したり絶滅するおそれが出
てきます。私たちは人類や野生動物の絶滅を防ぎ、かけがえのない地球の未来を守るために気温の上昇
を止めることが必要です。

気候変動の進行を少しでも抑えるために私たちにできることは日常生活における省エネに努めることです。生活で使う電気エネルギーを減らしたり、CO2の排出量の少ないバスや電車などの公共交通機関を利用するということがあります。徒歩や自転車、電気自動車等の活用も効果があります。私たち自身が危機感をもって気候変動に向き合うことが必要です。

経済成長と SDGs をめぐる動き、景気変動について

世界経済における日本経済の地位低下についてはさまざまな資料によって明らかになっていますが、特に日本の GDPのシェアはこの20年間一貫して下がり続け、2018年には約6%となっています。

世界のGDPは2000年を100とした場合、中国のGDPは11 倍、ASEAN が5倍、アメリカは2倍、EUも2倍に拡
大していますが 日本だけは1.1倍にとどまっています。

世界の貿易額に占めるシェアにおいても、アメリカ、中国は現在15%程度ですが、日本は2018年で3.9%です。

こうした中でSDGs は2015年に国連サミットにおいて採択された2030年までの持続的な開発目標であり、世界共通の取り組みテーマになっています。

今回のコロナパンデミックが示すように、地球規模での景気変動に加え、感染症や気候変動、自然災害と言ったグローバルに連鎖する課題が頻発し、経済成長や貧困、格差、保健等の社会問題に波及して深刻な影響を及ぼす時代になっています。

先進国特に日本における経済成長を考える場合、これからは QualityOfLife特にWellBeing(幸福)との関連で考える必要があり、SDGsの目標について地域社会の中でどのように取り組んでいくか、私たち一人一人が考えてゆかねばなりません。SDGsの具体的取り組みについては人生大学の中で取り上げ研究してまいります。

重要なことは経済成長と人々の幸福とは必ずしも連動しておらず、これからは温暖化抑制と経済成長のバランスをとることが大切であり、次世代との共存、次世代のための持続可能な経済、グリーン経済を目指すという思想と戦略がいるということです。

参考文献
Gooddo 編集部:気候変動に具体的対策を
総務省:海外展開行動計画2020
一方井誠治:地球環境時代の経済成長を考える

仏教に学ぶ

2月15日はお釈迦様の涅槃会でした。

涅槃会とは仏教を開かれたお釈迦様の入滅を偲び、お釈迦様の涅槃図の掛軸を掲げて報恩感謝の法要を仏教各宗派のお寺で営むのです。

お釈迦様は悟りを開かれて以来80歳になられるまで45年の長きにわたってインド各地を行脚され、覚られた悟りの内容について布教伝導して歩かれました。80歳になられ体がボロボロになれたお釈迦様は弟子の長老阿難に対して次のように言われました。

私は年老いて体はボロボロになりもう疲れ果てた。革の紐で縛ってかろうじて形を保っている車の車輪
のようなものである。

お釈迦様の話を聞いた阿難尊者は心配されて次のように質問します。

「 師がお亡くなりになった後は私たちは、何をよりどころにして生きていったらいいのでしょうか」

「 阿難よ私が死んでも法(真理)は不滅である。他を拠り所とせず、自らを拠り所として生きていきなさい。 他のものを拠り所とせず法を拠り所として生きていきなさい」 と遺言されたと言われています。

これが有名な 「自灯明 法灯明」という言葉になって後世に伝わってきました。

「自灯明法灯明 」という言葉はお釈迦様の悟りの内容とともに仏教を学ぶ場合の基本的なキーワードに
なっています。自灯明とは自分が自分の灯になるということです。仏教は仏道として自分自身が求め究めていくものであり、人から教わることも必要ですが、それを自分で究め、実践し、納得して自分自身を灯にしていくと
いうことです。法灯明の法とはお釈迦様が悟られ、説かれた真理の法(教え)であり、その法を灯とせよといわれたのです。

自分自身を灯にするということは、自分が主体性をもって教えを求め精進努力するということであり、キリスト教やイスラム教のように偉大な神に頼り、あがめていくということではないのです。仏教は自分が悟りを求めていく(現代的に言えば目覚めていく)宗教なので、自分が目覚めていくということが自灯明の重要な意味になります。

自らが灯になるということは、灯になる内容が自分にないと自己流になってしまいます。だからこそお釈迦様は自分の説いた教えに従って、自分でよく確かめ納得して、精進努力して生きていきなさいと言われたのです。ここが自灯明という言葉の重要なところです。仏教は自分の主体性を尊重し、単に伝統に従うのではなく自分が判断し納得してその道を究めていくことを大切にしているのです。

人生大学で目指す社会の課題解決に取り組める

プロジェクトリーダーの養成

人生大学の年間を通しての月例キャンパスでは自分の人生シナリオの再設計と同時に社会の課題解決
に取り組むことのできるプロジェクトリーダーの養成を目指します。

社会課題のテーマとしてはSDGs、まちづくり、 熟年起業、プロボノ、 仏教とマインドフルネス、 社
会福祉などいくつかのテーマを掲げていますが、このようなテーマの中で自分たちに身近な課題を見つ
け、仲間を募り、解決に向けて活動を実践できるリーダーとしてのスキルを学びます。

中心的スキルは未来志向の問題解決をデザインする能力とそれを行動に移す能力、仲間を引っ張ってい
ける人間関係能力が中心となります。社会経験豊かな熟年者が地域社会の中で活動しなければこれからの日本は元気にならないとの思いが背景にあります。

ぜひ皆さんの力を地域社会のために貸してください。

人生大学キャンパスイメージ

(Platform of Active Senior)
Active senior 交流/つながり/共創プロジェクト

アクティブシニア交流・つながり・共創プロジェクトはアクティブシニア(活動的熟年者)のこれからの地域社会づくりの活動プラットホームです。

人生大学に参加するメンバーが地域の市民や企業、各種団体や法人と一緒になってこれからの日本の直面する課題の解決に向けて知恵と汗と元気を出し、地域社会を元気にします。

さまざまな活動テーマ

  • Well Being・・心と体の健康づくり、幸福学の学習、ヨガ、太極拳
  • SDGs・・移住者誘致プロジェクト、子供食堂
  • 熟年起業・・起業会議、起業セミナー交流会、先進地視察、NPO
  • まちづくり・・地域イベント、マルシェ、地域の美化、防災、広場カフェ
  • 国際交流・・留学生との交流、観光案内
  • プロボノ・・地域の伝統と文化の指導
  • 仏教とマインドフルネス・・お寺活動、写経、瞑想会
  • 社会福祉・・子供食堂、老人交流サロン、コミュニティカフェ
  • 農業・・有機野菜の栽培、椎茸栽培、市民菜園、観光農業