【9月❹】学びの秋、人間としての「これから」を創る

~自分と向き合い、地域の中に自分の居場所と役割をつくる~

9月のテーマは「学びの秋」。これまで3回にわたって、「なぜ、熟年期に学ぶのか」「学びをどのように日々の暮らしに生かすのか」「学び直しによって、どのように新しい生きがいや役割を見つけられるのか」について考えてきました。

第2週では、熟年期の学びは、ただ知識を覚えることではなく、「話す・書く・試す」ことで、自分の経験と新しい知識を結びつけることが大切だとお伝えしました。

そして第3週では、学び直しをきっかけとして、新しい生きがいや役割を見つけていく可能性について考えました。

では、9月最後の今回は、もう一歩深く、「そもそも、熟年期に学ぶとは何なのか?」ということを考えてみたいと思います。

熟年期の学びは、学生時代の学びとは違う

学生時代の学びには、学校や先生がいて、教科書があり、試験があります。「何を学ぶのか」が、ある程度決められています。しかし、熟年期の学びは少し違います。もちろん、新しい知識や技術を身につけることも大切です。しかし、それだけではありません。

熟年期の学びでは、まず、「自分自身に向き合うこと」が重要なのではないでしょうか。私は、このことを「己事究明」という言葉で捉えています。少し難しい言葉ですが、文字通り、「自分自身とは何者なのかを、自分自身に問いかけていくこと」です。

「自分は何のために生きているのか?」

人生の後半に差しかかると、私たちはこれまでとは違う問いに出会います。「自分は、何のために生きているのだろうか?」「この人生で、本当に実現したいことは何だろうか?」「これまで生きてきた意味は何だったのだろうか?」「これから、自分は何をしたいのだろうか?」  「自分が生きることは、家族や友人、地域の人たちにとって、どんな意味を持つのだろうか?」こうした問いには、簡単な答えはありません。しかし、だからこそ、熟年期にはこうした問いに向き合う時間が必要なのだと思います。

これまでの人生を振り返り、何を大切にしてきたのか。何に喜びを感じてきたのか。何に苦しみ、何を乗り越えてきたのか。どんな人たちに支えられてきたのか。そして、これから何を大切にして生きていきたいのか。

そうしたことを一つひとつ考えていく。それもまた、非常に大切な「学び」なのです。

もう一つの学び――「経験」を社会で生かす

一方で、熟年期の学びには、もう一つ重要な側面があります。

それは、

これまでの人生経験を、これからの人生に生かしていくこと

です。

私たちは、長い人生の中で実に多くのものを身につけています。

仕事で培った知識や技術。

人との関係を築いてきた経験。

家庭生活の中で学んだこと。

地域社会との関わり。

失敗や挫折を乗り越えてきた経験。

趣味や得意分野。

人には見えないところで積み重ねてきた、たくさんの経験があります。

それらは、決して過去のものではありません。

そこに新しい知識や情報を加えることで、さらに自分の力を磨くことができます。

「これまでの経験」+「新しい学び」

によって、新しいスキルや知恵が生まれてくるのです。

そして、それを地域社会の中で生かしていく。

誰かの役に立つ。

誰かに必要とされる。

人とつながる。

新しい活動に参加する。

地域の課題解決に関わる。

そうした活動を通して、

「自分の居場所」
「自分の役割」
「自分の出番」

をつくっていく。

これも、熟年期の学びにおける大切なテーマです。


「自分と向き合うこと」と「社会で役割を持つこと」     ここで大切なのは、「自分自身に向き合う学び」と「社会の中で役割をつくる学び」のどちらか一方だけではない、ということです。どちらも大切なのです。私たちは、ともすると、「何か資格を取ろう」「新しい技術を身につけよう」「地域活動に参加しよう」「何か人の役に立つことをしよう」というように、外側に向かって行動することに目が向きがちです。もちろん、それは大切なことです。

しかし、その前に、「自分は何を求めているのか?」「自分は何のために、それをするのか?」という問いがなければ、せっかくの活動も長続きしないかもしれません。          逆に、自分自身について考えるだけで、実際の社会との関わりがなければ、自分の可能性を十分に生かすことはできません。

だからこそ、「己事究明」と「社会の中での役割づくり」。この二つを、熟年期の学びの両輪として考えてみたいのです。

人生には「限り」がある

そして、熟年期の学びを考えるとき、もう一つ忘れてはならないことがあります。それは、  人生には限りがあるということです。私たちは永遠に生きることはできません。だからこそ、「いつかやろう」「もう少し先でいい」と先送りするのではなく、            「これからの人生で、自分は何を大切にしたいのか」を考えることが重要になります。

残された時間を、ただ消費するのではなく、自分らしく生きる。人とつながる。学ぶ。誰かの役に立つ。新しいことに挑戦する。そして、生きていることの喜びを感じる。そのための学びが、熟年期には必要なのではないでしょうか。

「己事究明」が、生きる喜びの土台になる

私は、「己事究明がなければ、本当の意味での生きる喜びは生まれてこない」と考えています。自分が何を求めているのか。何を大切にしたいのか。どんな人生を生きたいのか。それが少しずつ見えてくると、「では、これをやってみよう」という内側からのエネルギーが生まれてきます。

人から言われたからするのではなく、「自分が求めているから、一歩踏み出す」という力です。それは、これからの人生を動かしていく大きな原動力になるのではないでしょうか。

「求めよ、さらば開かれん」

聖書に、「求めよ、さらば開かれん」という言葉があります。私は、この言葉を熟年期の生き方にも重ねています。求めなければ、何も始まりません。「もっと学びたい」「新しい人と出会いたい」「誰かの役に立ちたい」「自分の経験を生かしたい」「これからの人生を考えたい」そう思ったら、まず求めてみる。

調べてみる。人に聞いてみる。参加してみる。話してみる。小さな一歩を踏み出してみる。そこから、新しい扉が開かれていくのではないでしょうか。

「生きる喜び創造アクティブシニアプロジェクト」で、一緒に学びませんか?

NPO法人ヒューマンネット21下関では、「生きる喜び創造アクティブシニアプロジェクト」に取り組んでいます。このプロジェクトでは、                       「孤独・不安・退屈を解消し、つながり・安心・充実を実現し、生きる喜びを創り続ける」  ことを目指しています。

そのために、私たちは、

① 自分自身と向き合う

「自分は何のために生きるのか」「何を実現したいのか」「これから何を大切にしたいのか」という「己事究明」の視点。

そして、

② 地域社会の中で、自分の居場所・役割・出番をつくる             これまで培ってきた経験や知識に新しい学びを加え、自分の力を磨き、人とつながり、地域の中で自分らしい役割をつくっていく視点。この二つを大切にしています。

特にプロジェクトでは、地域社会の中で自分の居場所と役割をつくることに重点を置きながらも、その土台となる「己事究明」について、さまざまな切り口から考える機会をつくっていきます。

あなたの「これから」を、一緒に考えてみませんか?

もし今、「このままの人生でいいのだろうか?」「これから何をして生きていこうか?」  「自分の経験を、誰かのために生かせないだろうか?」「新しいことを学んでみたい」    「人とつながりたい」「地域の中で、もう一度自分の出番をつくりたい」          そんな思いが少しでもあるなら、その気持ちを大切にしてください。

それは、あなたの中にある「これからの人生を、もっと豊かにしたい」という小さな芽なのかもしれません。

人生は、まだまだこれからです。ぶことは、人生をもう一度創造すること。自分自身と向き合うことは、人生の意味を問い直すこと。人とつながり、社会の中で役割を持つことは、生きる喜びを創り出すこと。                                   その一歩を、私たちと一緒に始めてみませんか。

人生、まだまだこれから。

「求めよ、さらば開かれん。」何かを求めて、一歩を踏み出す。そこから、人生の新しい扉が開かれるかもしれません。あなたのこれまでの人生経験は、これからの人生を創る大切な財産です。そして、あなたの中には、まだ発揮されていない可能性があります。

自分自身と向き合い、学び、仲間とつながり、地域の中で自分の役割と出番をつくる。    そんな「アクティブシニア」の生き方を、私たちは一緒に考えていきたいと思います。    NPO法人ヒューマンネット21下関

「生きる喜び創造アクティブシニアプロジェクト」で               あなたの「これからの人生物語」を、一緒に創っていきましょう。

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